forには「~に向かって」という意味がありますが、toもそうですね。
しかしtoは「~に面して」という直接的な感覚であり、forというのは「~にふわぁっと向かう」という間接的な感覚としてとらえると違いが分かりやすいように思います。
次の例文を見てみましょう。
I made a cake for him and gave it to him.
(彼にケーキを作って、それを彼にあげた)
あげる(give)という行為は彼に直接に向かっていますね。
それに対して作る(make)という行為は、心だけふわぁっと向いています。
I bought a dress for her and sent it to her.
(彼女にドレスを買って、それを彼女に贈った)
これも送る(send)という行為は彼女の方向に直接に向かっています。
しかし買うという行為は、心だけが彼女にふわぁっと向いていますね。
(1)京都方面への電車に乗りました。
I took a train for Kyoto.
for Kyotoということなので、京都方面ふわぁっとに向かっています。
しかし以下の文も可能です。
I took a train to Kyoto.(私は電車で京都に行きました)
この場合はto Kyotoですから「直接的に京都に」向かっているわけですので、途中下車したのではなく京都を目指したことになります。
(2)この情報は多くの人にとって重要です。
This information is important for many people.
「~の為に」という意味でもforは色々な場面で使われます。
やはり、ふわぁっと向いている感覚です。
He bought a souvenior for his son.
(彼は息子にお土産を買った)
(3)私は彼に代わって手紙を書いた。
I wrote a letter for him.
for himというのは「ふわぁっと」心だけ彼に向いています。
それに対してI wrote a letter to him.
(私は彼あてに手紙を書いた)
この場合はtoが「直接的に」向かっていますので「彼宛の手紙」になるわけです。
(4)もう2時間もずっと彼を待っています。
I’ve been waiting for him for 2 hours.
for 2 hoursで2時間という「期間」を表しています。
for ever(永遠に)for years(何年も)など期間でよく使われますね。
またwait forのforも彼に「ふわぁっと心が向かって」いる感覚ですね。
(5)彼女には美のわかる目がある。
She has an eye for beauty.
これもbeautyに対して「ふわぁっと」向いているわけですね。
I’m sorry for you.(あなたがお気の毒です)。
Thank you for coming.(お越しいただきありがとうございます)
これらも全て動詞そのものが直接向かうのではなく、心がふわぁっと相手に向かっていますね。
forの用例は辞書をひいていただければ、それこそ山ほどあります。
しかしそのどれも「ふわぁっと」という感覚で関連づけてみたらおもしろいと思いますよ。


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よっちゃん先生(瀬利善郎)
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2 Responses

  1. SECRET: 0
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    >TOEIC970点の英語学習法:肥後あす香さん
    コメント有難うございます!
    これだけクドイほどに説明すれば皆さんに分かっていただけるかな、と思っています。
    が、実際には人間は忘れる動物ですので、どんどん抜けていっちゃうんですよね。
    だから実際のレッスンでは、同じことをさらに何度も何度も耳にタコができるまで繰り返して説明をしています(^O^)

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