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日本やアメリカ経済に、かつての勢いが無いのはなぜでしょう?(中国が伸びているのは何故?)
答えは「製造業の衰退」に尽きると私はずっと考えてきています。
目先の安値に目を奪われ、母国の部品業者を見殺しにし、海外で調達・製造をしてきたツケでしょう。
ひとつの製品を作るのには数え切れないほどの部品・資材を使います。そしてそれを支える素材メーカーがあり、物流があり、営業があり、保守サービスがあります。従業員がいます。その給料で支えられる家族がいてマーケットがあります。それが失われたら…製品を作っても、それを買える人達がいなくなるのです。
マネーゲームは「ゲーム」です。勝つ人もいれば負ける人もいます。確実に儲けるのは胴元だけです。
そんなことにうつつを抜かしていた日本やアメリカ。そして「海外生産委託=ノウハウの移転」になってしまい、気がついたらもう、ひさしを貸して母屋をとられていたのです。
オバマ大統領の演説米GDP、7―9月期は3.5%成長から以下の言葉を見てみましょう;
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And in areas like clean energy, we’re creating the jobs of the future 窶骭€ jobs that pay well and can’t be outsourced.
そして「クリーンエネルギー」のような分野は「未来の仕事」を創出するものであり、これは高い報酬と、他国に外注に出せない、アメリカ独自の職を生み出します。
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つまりオバマ大統領が主張するのは「クリーンエネルギーという革新技術であれば他国に真似できない」から、例えばコンピュータや自動車の製造のように、他国が真似をして安さ競争で負けることがない、ということだと考えます。そう!自分の国で製造する産業がなければ真の経済復興にならないのです。
アウトソーシング」という言葉は(カタカナでかっこいいから?)日本でも流行りましたね。
外注、と訳すことができます。しかしその訳を私は否定します。
丸投げ」が実態である場合があまりにも多いからです。
私はスキャナーやプリンターの製品開発、そしてそれらの製造部品の日本メーカーの方たちと数多くおつきあいしてきました。完成品の製造が海外に移り(日本の工場の従業員は?)その部品メーカーの製造も海外に移り(日本の工場の従業員は?)…あの優秀な社員の方たちは、その家族はどうなったのか…いつも心のどこかに気にかかってなりません。。。
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