カルメン・マキ – 時には母のない子のように
映画「ワールド・トレード・センター」のビデオを観ました。
911テロがあった当時のことを思うと、とてもそんな気になれないでいましたが、10年を経てやっとで直視する気になりました。
現実にあったことを思うと、冒頭から胸が息苦しく、呼吸が苦しくなりました。
この映画が大ヒットに至らなかったのは、実際の戦慄はどんな映像でも描ききれず、また商業映画として見るには耐えられない人々の思いがあったからでしょう。
しかし、今があるのは過去が、歴史があるからこそ。
たとえ辛くても目を離してはならないと思います。
911があったから、イラク、アフガニスタンの悲劇があり、そして民主化が進んだからこそ、アラブの春というものが生じました。

目には目を、という言葉があります。
イランでは実際に女性の顔に酢をかけて失明させた男性に、復讐法により失明の刑が執行されることになりました。
しかし、女性は刑の執行直前に、自身の復讐の権利を放棄し、こう語りました。
「神はコーランにおいて復讐について語っていますが,同時に人を許すことの大切さも教えています。赦しは復讐よりも偉大なものです」

カルメン・マキの歌が、なぜか心の中を流れていきました。

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