atは場所や時間を指す前置詞ですが、その感覚は「矢印で突き刺す」ような感覚でとらえられると思います。
例えば「図書館で会いましょう」を英語にすると、普通こう言います。
Let’s meet at the library.
我々日本人の感覚では(図書館の中で会うのだろうから)in the libraryの方が適切に思えますよね。
しかし自分が飛行機に乗って、上空から地上を見下ろしている、又は地図を眺めていることを想像してみてください。
待ち合わせの場所としては、図書館でなくても公園とか学校とか色々ありますね。その中で「この図書館!」と指差してみた。その感覚がatと思えばいいのではないでしょうか。
だから図書館の中とか入り口とか、そういう問題ではないのです。
矢印で「エイ」っという鋭い感覚がatですね。
(1)私はその店でこの本を買いました。
I bought this book at the store.
本を買うといえば、きっとお店の中(露店とかをのぞけば)で買ったという可能性が高いですよね。
しかし最初の説明の例文で述べましたように、他の場所ではなく正にそのお店で、という矢印の感覚がatですね。
(2)上映は2時からです(映画は2時に開始します)。
The movie starts at 2 o’clock.
やはり矢印の点で鋭く指すatの感覚が時間にも現れています。
もうちょっとゆったりとした「時間的接触」の場合にはonを使い
I usually play tennis on Sunday morning.
(たいてい日曜日の朝にテニスをします)
あるいは更に時間的な広がりがあるとinに変わります。
I was born in February.(2月生まれです)
つまり2月という期間内に生まれたわけですね。
しかし日付を指定するとonになりますよ。
I was born on February 1.(2月1日生まれです)
(3)旅の途中でシカゴに立ち寄りニューヨークに3日滞在しました。
On our trip we stopped at Chicago and stayed three days in New York.
これは少し難しいですが、時間的・場所的に点としてとらえられるのでstop atという表現で、滞在する場合には広がりがあるのでstay inという表現と考えればしっくりくるのではないでしょうか。
(4)彼は仕事中です。
He is at work.
aとかtheが無い場合には名詞は物ではなく「概念」でしたね。
そしてat=矢印のように突き刺す、という感覚から仕事というものに熱中しているという感じがしませんか。
Feel at home.(くつろいでください)はよく使われる慣用句ですね。
以下の違いもみてみましょう。
He is at the theater.(彼は芝居を見ている)
He is in the theater.(彼は劇場の中にいる)
inであれば、その広い空間に物理的にいる、という感じですね。
(5)彼は犬をめがけて石を投げた。
He threw a stone at a dog.
まさに矢印のように方向を定めて石を投げたことになります。
もしこれをHe threw a stone to a dog.ですと(犬のいる方に向かって)というニュアンスになります。
Look at the blackboard.(黒板を見てください)
このatもやはり矢印のように視線を向ける感覚で、動詞のlookとの組み合わせがピッタリですよね。
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