文法用語で「間接疑問文」と称する文型があります。この文法用語はあまり適切ではないと感じます。なぜなら、いわゆる疑問文ではないからです。
普通WやHで始まる疑問符のついた文章は「W/Hのあとが疑問文の形」になっています。
例えば「どこに行きましたか」ならばWhere did you go?ですね。
”did you go”は疑問の形になっています。
しかし例えば「私はあなたがどこに行ったかを知っている」ならば
I know where you went.
”where you went”は疑問ではなく、通常の主語・動詞になっていますね。
あるいは I know who he is.
(彼が誰なのかを知っています)
このように「W・Hのあとに主語・述語」で事実を表現する、これを間接疑問文とよんでいるのです。
(1)彼が誰かを知っていますか。
Do you know who he is?
できましたか。”who”の後が大切です。
×Do you know who is he?
としてしまいがちですが、疑問文であることは”Do you know”で既に表現されており、大切なのは「主語・述語」で事実を表すことです。
(2)彼がいま何をしているのか知りません。
I don’t know what he is doing now.
“what”以下が進行形であれば、やはりそのまま進行形の文章をもってきます。
決して
×I don’t know what is he doing.
とはしないことです。
(3)彼が何匹の犬を飼っているか知っていますか。
Do you know how many dogs he has?
少し難しかったかもしれませんが、W/H以下の元の疑問文を考えるとこうなりますね;
How many dogs does he have?
この中の”does he have”を肯定文にすると”he has”になります。
従って以下の通りになるのです。
×Do you know how many dogs does he have?
○Do you know how many dogs he has?
(4)彼がなぜ遅れたのか分かりません。
I don’t know why he was late.
これは本来は
I don’t know the reason why he was late.ですが
“the reason”が省略された形といえます。あるいはこうもいえます。
I don’t know the reason he was late.
しかし稀と考えていいでしょう。
(5)君の気持ちは分かるよ。
I know how you feel.
単純にI know your feeling.よりも、もっと心がこもった臨場感があるように感じませんか。


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