聾学校の記事の画像

2011年3月10日(木)の朝日新聞の朝刊記事です。

千葉県立館山聾学校が、安房特別支援学校と統合されます。

そこで聾学校の卒業生が学校名に「聾学校」の名称を残して欲しいと訴え続けてきました。

11,862筆の署名を集めて県の教育委員会に提出し、5度にわたって話し合いをもってきました。

しかし残念ながら県議会でこの請願は不採択となり、新年度からは「聾学校」の名称が残らない見込みとなりました。

請願には以下のように書かれています。

手話言語で生きる聴覚障害者にとって『聾(学校)』という言葉はアイデンティティー形成のよりどろころとなる

せめて「通称として残す」案も出ましたが、実現されませんでした。

なぜ、これが問題なのでしょうか。聾学校の卒業生の以下のコメントをご覧ください。

聴覚障害者向けの専門教育が失われるのではないかと心配だ。県教委には当事者の意見が聞き入れられず、委員会では『たかが名称』と、議論が尽くされなかったような印象で残念だ

この件について私の意見を申し上げます。

何のために聾学校があるのでしょうか。生徒のためではないでしょうか。今更私がいう必要もないことですね。

ここまで生徒が望む、いえ必要としているのに、なぜに聞き入れてもらえないのでしょうか。

個人的には「特別支援学校」という名前自体が好きではありません。

(*2007年4月1日からは従来の盲学校・聾学校・養護学校が特別支援学校となりました。

詳しくはWikipediaをご覧ください。)

なぜ盲学校・聾学校ではいけないのでしょうか。

私たちは現実にきちんと直面していかなければなりません。言葉で曖昧にしようというのはゴマカシの発想です。

そして何よりも聾学校の生徒たちが「聾学校」として認識して欲しいと望んでいるのです。

なぜにその願いを聞き入れようとしないのでしょうか。

理解しがたいとしか言いようがありません。

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