オバマ大統領のクリーンエネルギー政策についての演説の以下の部分に注目してみましょう。
We’ve seen our reliance on fossil fuels jeopardize our national security. We’ve seen it pollute the air we breathe and endanger our planet.
(我々が化石燃料に依存することは国家安全保障の不安定要因にもなってきた。そしてそれは我々が呼吸する大気を汚染し、地球という惑星を窮地に陥れるものでもある。)
fossil fuels=化石燃料
では化石燃料とは何でしょうか。「石油」や石炭、天然ガスのことです。
これらは動植物やプランクトンが堆積して形成されたものであり、それには何億年とも知れない期間が費やされているわけですね。人類の未来に同じものが出来るとは考え難い「限られた資源」といえるでしょう。
そして我々の生活は化石燃料の代表、石油燃料に大きく依存しています。その燃料を使ってエネルギーを取り出す(典型的には車の排気ガス)時に二酸化炭素等が大気に排出され、大気の汚染や地球温暖化につながり、人類の未来への脅威となっています。
(ブッシュ大統領は、それを積極的には認めない説を尊重していましたが…産業界保護のために)
また国家の危機が生じた時(分りやすく言えば世界大戦が生じた時)国民の生活を守る=生きていく=為には、極端に言えば農業が維持できて食料が自給できればよいはずです。しかし実際には農業の生産性を維持していく為には石油燃料が不可欠です。そして交通・通信やその管理に至るまでが元をただせば石油が無ければ成り立ちえません。だからこそ国家安全保障(national security)のためにも石油燃料(あるいはそれに代わるエネルギー源)の確保は欠かせないものになります。
イラク戦争のひとつの隠れた要因は、石油利権にかかわっているとも言われています。つまり政治的に地球の平和を維持するためにも、石油以外の安全なエネルギー源(太陽熱、風力、地熱など)に移行していくのは重要な意味を持つことにもなります。そのためには「短期的には莫大な費用」がかかることは事実(それは産業界が好まないこと)でもありますが、そうすることが我々の次の世代の繁栄を支えていく我々の責務でもあります。
それは既に世界中で数十年前から認識されていたことですが、ずっと先延ばしにされてきました。アメリカは(少なくともオバマ大統領は)それに挑戦しようとしています。我々日本もできるはずのことなのですが…
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