波乱に満ちた人生で思い起こされるのはやはり「金大中事件」でしょう。民主化運動に取り組んでいた氏は、東京のホテル滞在中にKCIA(韓国中央情報部)によって拉致され、ソウルで軟禁状態に置かれました。人権侵害であるばかりでなく日本に対する国権侵害という想像もつかない事件でした。複数回の死刑判決を受けるも国際社会からの反発を受け無期懲役に減刑され、1982年アメリカへの出国を条件に刑の執行が停止されました。
1997年に大統領に当選し「太陽政策」を掲げ、北朝鮮に対して宥和政策を推進しました。2000年に北朝鮮で金正日との南北首脳会談を実現し、ノーベル平和賞を受賞しました。それに大して北朝鮮が十分には誠意ある態度をとらなかったことに批判はありますが、自分の信念を最後まで曲げなかった姿勢は評価されてしかるべきでしょう。

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