ニュース英語の目次はこちらです
アメリカの外資系企業に勤務して疑問に感じたことは「視野が短期的過ぎない?」ということです。
日本企業ならば1年毎の決算(Annual Report=年次報告書)を重視するのに対し、3ヶ月毎(Quarterly Report)の結果を気にしすぎると感じました。
また日本企業では伝統的に「従業員の幸せを第一」に考えるのが当然とされてきたと思います。
しかしそこから違いました。「株主の利益」をいかに確保するか、それが最優先で考えられていました。
何故なら、それによってトップの首が簡単にすげかえらるため、保身に走る傾向があるからです。
(ところでグローバライゼーション=アメリカナイゼーションという実態がありますね。
 日本企業も最近はアメリカ流の短期的視野に惑わされすぎていませんでしょうか。
 投資家を大切にするよりも「先ず従業員を大切に」することが結果として皆の幸せ
 …お客様も投資家も…に結びつく、そういう日本流の経営をもっと目にしたいものです)
そんなことで企業の長期的反映を確保することができるのでしょうか?将来への投資ができるでしょうか?
せっかくデジタル化に軸足を移す方針を決定しておきながら、目先の利益の確保のために、将来の収束が予測されるアナログ事業に回帰することに豹変し…その後は決して明るい足取りではありませんでした。
もちろん全ての企業がそうだというつもりはありません。しかし伝統と歴史を誇りながら「大企業病」に苛まれると、そういう悲劇もあるという一例です。ベンチャー企業あるいはオーナー経営の会社は違うでしょう。むしろ「将来の成長の危機」に焦点をあてているでしょうから。
米GDP、7―9月期は3.5%成長から以下の文を見てみましょう。
===
These investments aren’t just helping us recover in the short term, they’re helping to lay a new foundation for lasting prosperity in the long term.
これらの投資はただ単に短期的な景気回復に貢献するのではなく、長期的な繁栄への新たな基盤作りに貢献するものです。
===
例えば景気刺激策としての「道路建設」そのものは、その工事が完成するまでの短期的な雇用確保にしかなりませんね。しかしその副次的効果として「インフラの充実」が長期的反映への礎になる、という主張です。(そのためにクリーンエネルギーのような「新たな産業の創出」が並行して実施されています)
ビジネスの世界でもlong term relationship(長期的な関係)の重視がよくうたわれます。
人間関係では、それはさらに大切なことですね。
皆さん、これからも長いおつきあいをどうぞよろしくお願いします(^O^)
○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●
読者登録は大歓迎です!→読者になる
本のご案内はこちらです

Tags:

2 Responses

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

アーカイブ