米韓首脳会談で出てきた言葉FTA=Free Trade Agreement=自由貿易協定。

思い切って単純化して言えば「関税を免除しましょうという合意」ということになります。

外国製品が輸入される時、品目毎に異なる税金が課せられる、これが関税というものですね。

なぜ税金を課すのでしょうか。国が設けるため?それもあるでしょうが、端的に言えば国内産業を守るためと考えられますね。

例えば日本よりも圧倒的に安い農産物を税金無しで輸入し、皆が安い輸入品ばかりを買ったら、国内産業が衰退してしまいますね。(実際には品質の違いなどがあり、ことはそう単純ではないですが。)

自由貿易協定を結ぶことにより関税を排除したらどうなるか?

それぞれの国からの輸出が活発になり、貿易量が増え、国民が安い商品を買うメリットを享受できますね。しかし、競争に負けた国内産業が疲弊していく、という懸念も生じるわけです。

「自由」と言っても全て関税を排除するのではなく、品目毎に異なる税率を更に段階的に引き下げていくとか、実務では複雑な手順が踏まれることでしょう。海外との競争に打ち勝つために国内産業がより工夫して品質向上・コスト削減などの効果も上がるかもしれません。

しかし例えば日本がコメを無条件に関税を撤廃したり、輸入量の制限をなくすということは考えられないですね。日本人の主食たるコメの自給率が低くなれば、根本的な安全保障問題にかかわるとも言えますね。

FTAには長所・短所があり、正に国の政治力の攻防である、ということを意識しておくといいかもしれませんね。

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One response

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    この説明わかり易いですね!!(^_^)
    一筋縄では上手く行かないものですね、、、。ところで、日本の自給率はどうなっちゃうんだろうな~(>_<)

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